
マイホーム購入に頭金はどれくらい必要なんだろうか。
頭金なしでは住宅を購入することができないの?
このように、マイホーム購入の際の頭金について悩んでいませんか?
結論をいうと、マイホームは頭金なしでも購入できる場合があります。
一般的に頭金なしというと、「危険」、「無計画」だと捉えられてしまうかもしれませんね。
ですが、本当に「頭金なし」という考え方は、危険・無計画なことなんでしょうか?
実は、わたしは頭金なしでマイホームを購入した経験者です。
この記事では、「頭金なし」という考え方について
- 頭金を貯める期間について
- 金利動向について
- 身の丈以上のマイホームについて
- 頭金なし=貯金なしではない
上記、4点についてまとめました。
頭金なしという選択肢も、考え方次第では「危険・無計画」ではないということをお伝えできればと思います。
「頭金なし」という考え方
マイホームを購入する際の頭金って大きな悩みですよね。
「頭金は購入金額の最低1割、いや3割は必要だ」。
このように頭金については様々な意見があります。
一方で、頭金なしでマイホームを購入するというと・・・。
「危険・無計画」だという意見が多いように感じています。
確かに、そのような一面があることも忘れてはいけない事実ですよね。
しかし、考え方次第では「頭金なし」という選択肢が合ってもいいと思うんです。
現に、わたしはマイホームを頭金なしで購入しました。
- 頭金を貯める期間について
- 金利動向について
- 身の丈以上のマイホームについて
- 頭金なし=貯金なしではない
上記4点から、頭金なしでマイホームを購入することについて考えていきたいと思います。
頭金を貯める期間について
頭金をしっかりと貯めてから、マイホームを購入したい。
借入金額を抑えることはリスクの低減にもつながりますし、計画的で素晴らしい考え方ですよね。
それではここで、マイホームを「頭金なし・頭金あり(※0から準備)」で購入した際の、簡単なシミュレーションをしてみたいと思います。
<例>3,000万円のマイホームを35年ローン、金利1%で購入する。
ボーナス払いなし。現在は月7万円の賃貸住まい。
このようなケースで、「毎月5万円の貯蓄×5年(60ヶ月)=300万円」の頭金を貯めてマイホームを購入したとします。
<頭金300万円を用意して購入した場合>
「購入金額」3,000万円-300万円=2,700万円
・毎月返済額:7.7万円
・総返済額 :3,202万円
次に、頭金なしで購入したケースを見ていきたいと思います。
<頭金なしでマイホームを購入した場合>
「購入金額」3,000万円
・毎月返済額:8.5万円
・総返済額 :3,557万円
上記のようなイメージになります。
頭金をしっかりと準備した方が、金利を含め総返済額が抑えられている感じがしますね。
ですが、まだ頭金の準備ができていない場合、貯めている期間も住居費が掛かっていることを考えると、一概にそうともいえない場合があるんです。
先程の頭金を0から貯めた場合のシミュレーションに、その期間に掛かった住居費を追加してみます。
<頭金300万円を用意した場合>
「購入金額」3,000万円-300万円=2,700万円
・毎月返済額:7.7万円
・住居費(5年分):60ヶ月×7万円=420万円
・総返済額 :3,202万円
・総返済額+住居費=3,622万円
このように、頭金を貯めている期間の住居費も合わせて考えると、「頭金なし」で購入した方がトータルでお得になる場合があります。
既に頭金が貯まっている、家賃が抑えられている、毎月貯蓄できる金額が多い場合など例外はあると思います。
ですが、頭金の準備がまだできていない場合は、上記のようなケースもありますので、一度シミュレーションを行ってみると良いかもしれません。
金利動向について
上図は、フラット35(固定金利)の金利推移のグラフです。
2020年現在では、年利が1%台と低金利が続いています。
10年前と比べると、その差は歴然で約3分の1程まで低下していますね。
日銀の金融緩和の影響で、近年中に住宅ローンの金利が急上昇する可能性は低いかもしれません。
ですが、頭金を一生懸命貯めている間に、もし金利が1%→1.2%と上昇してしまった場合、
<金利1%>3,000万円のマイホームを35年ローンで購入する。
・毎月返済額:8.5万円
・総返済額 :3,557万円<金利1.2%>3,000万円のマイホームを35年ローンで購入する。
・毎月返済額:8.8万円
・総返済額 :3,676万円
上記のように、金利が0.2%上がるだけで、約100万円以上も総返済額が上昇してしまいます。
頭金の準備も大切ですが、トータルで判断し、できるだけ金利が低いうちにローン計画を立てることも重要ですよね。
身の丈以上のマイホームについて
一般的に、頭金なしという考え方は「危険・無計画」だと言われることが多いようですが、本当にそうでしょうか?
確かに、頭金を計画的に貯蓄できる方は、その後のローンの支払いも計画的に実行できる方が多いとは思います。
ですが、せっかく頭金を貯めても「身の丈以上のマイホーム」を購入してしまうと、結果的に総支払額も増加してしまいますよね。
一生に一度のマイホームです。
大手ハウスメーカーでこだわり抜いた住宅を建てたいという方もいると思います。
大切な家族の為に、理想の家づくりを行いたい気持ちも痛いほど分かります。
でも、支払いが滞り、破産してしまっては意味がありませんよね。
それならば、頭金なしでも「総支払額を抑えた身の丈に合ったマイホーム」を購入するという選択が「危険・無計画」だとは、一概に言えないと思うんです。
何の為にマイホームを建てるのか?
一度立ち止まって、自問自答する時間も大切です。


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頭金なし=貯金なしではない
ここまで、「頭金なし」でマイホームを購入することについて考えてきました。
金利動向や頭金を貯める期間などを考慮すると、「頭金なし」でマイホームを購入することは、一概に「危険・無計画」なことではないと思います。
ですが、誤解してはいけないことがあるんです。
それは、「頭金なし=貯金なし」という意味ではないということ。
マイホームは頭金なしでも、ローン審査に通ってしまえば購入することができます。
オーバローンによって、登記費用や仲介手数料などの諸費用も併せて借入することも可能です。
オーバローンとは、物件の価格以上の借入を行うローンのこと。(物件購入費用+諸費用など)
しかし、マイホームに必要な費用はローンで賄えるものだけではありません。
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費
- 土地購入の際の手付金
- 購入後の固定資産税など
これらのような費用も必要になってきます。
上記に加えて、生活防衛資金など、ある程度の貯蓄をしておくことは大切なことですよね。
わたしは、お恥ずかしながら、生活防衛資金を貯める為に、毎月のお小遣いは結婚後ずっと1万円です(笑)。

ですが、苦しいとか惨めだとか思ったことはありません。
だって、大切な家族を路頭に迷わせる方が、よっぽど苦しいはずですから。
給料が上がらず、生活が厳しい時もありましたが、それを乗り越えて今があるのは「妻」のおかげなんです。
ここからは、わたしが踏ん張る番ですね。
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まとめ
今回は、頭金なしでマイホームを購入することについて、
- 頭金を貯める期間について
- 金利動向について
- 身の丈以上のマイホームについて
- 頭金なし=貯金なしではない
上記4点についてまとめました。
一般的に頭金なしでマイホーム購入というと、「危険」、「無計画」だと捉えられてしまうかもしれません。
ですが、「頭金なし」という考え方も、状況次第では有力な選択肢になり得ますので、一考の価値は充分にあると思います。
我が家は、頭金を出さずにそのお金を運用に回して、着実に資産を増やすという選択肢を選びました。
この決断に対して後悔はありません。
責任を取るのは他人ではありません、常に自分なんですよね。
あなたにとって、最良の選択ができることを願っています。
以上、【マイホーム購入に頭金は必要か?頭金なしという考え方があってもいい】についてのご紹介でした。
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